ESGグリーンファイナンスについて
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GRI対照表 PDF (367KB)
グリーンファイナンスについて
本投資法人は、「環境・社会・ガバナンス(ESG)」へ配慮した資産運用を行っており、その取り組みの一環として、グリーンファイナンス(グリーンボンド、グリーンローン等)の実施を通じて、持続可能な環境・社会の実現を目指します。
フレームワーク
資金使途
グリーンファイナンスで調達された資金は、以下に記載する「グリーン適格クライテリアA」または「グリーン適格クライテリアB」を満たすグリーン適格プロジェクトに関連する新規投資及び既存投資のリファイナンスへ充当します。なお、「グリーン適格クライテリアB」に関して、既存投資の場合は、グリーンファイナンスによる資金調達から3年以内に実施した支出に限ります。
適格クライテリア
■グリーン適格クライテリアA
以下の認証又は再認証のいずれかを取得済あるいは取得予定の資産
- ① DBJ Green Building 認証(注1):3つ星以上
- ② BELS(注2):(2016年度基準)3つ星以上
(2024年度基準)非住宅:レベル4以上 住宅:レベル3以上 - ③ CASBEE不動産・建築(注3)(注4):B+ランク以上
※物流倉庫を含む工場等においてBEI=0.75超の場合を除きます。
■グリーン適格クライテリアB
以下の環境改善効果のうち、いずれかの獲得が期待できる改修工事
- ① 30%を超えるCO2排出量の削減
- ② 30%を超えるエネルギー消費量の削減
- ③ 30%を超える水使用量の削減
- ④ DBJ Green Building 認証、BELS、CASBEE不動産の1ランク以上の向上
(注1) | 「DBJ Green Building認証」とは、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が独自に開発した総合スコアリングモデルを利用し、環境・社会への配慮がなされた不動産(Green Building)を対象に、5段階の評価ランク(1つ星~5つ星)に基づく認証を行うものです。 |
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(注2) | 「BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System/建築物省エネルギー性能表示制度)」とは、国土交通省が定めたガイドラインに基づき第三者機関が実施する評価制度で、建築物の一次エネルギー消費量に基づき、省エネルギー性能の評価・表示を行う制度です。2024年3月までは、5段階の評価ランク(1つ星~5つ星)で評価が行われ(2016年度基準)、2024年4月以降については、省エネ設備がある住宅及び非住宅は7段階の評価ランク(0~6つ星)で評価が行われています(2024年度基準)。 |
(注3) | 「CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency/建築環境総合性能評価システム)不動産」とは、建築物の環境性能を評価し4段階で格付け(Bランク~Sランク)する手法で、省エネや省資源、リサイクル性能など環境負荷低減の側面に加え、景観への配慮なども含めた建築物の環境性能を総合的に評価するシステムです。 |
(注4) | 「CASBEE建築」とは、Q(建築物の環境品質・性能)及びLR(建築物の環境負荷低減性)の各評価項目の得点をもとに、5段階で格付け(Cランク~Sランク)する手法で評価するシステムです。 |
プロジェクトの評価・選定のプロセス
資金使途となりうる基準を満たすグリーンプロジェクト(以下、「適格グリーンプロジェクト」といいます。)の選定に際しては、資産運用会社の代表取締役社長、投資運用本部長、財務企画本部長などで構成されるサステナビリティ推進会議を開催し、適格グリーンプロジェクトの評価、資金使途と適格クライテリアとの適合性を検討し決定します。
調達資金の管理
本投資法人は直近決算期末時点における適格クライテリアAの帳簿価額の総額に、直近決算期末時点におけるLTV(注)を乗じて算出された負債額及び適格クライテリアBを満たす改修工事資金の総額の合計額を、本フレームワークに基づくグリーンファイナンスによる調達上限とします。
クライテリアAの帳簿価格の総額(A) | 111,164百万円 |
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LTV(B)(注) | 48.3% |
クライテリアBを満たす改修工事資金の総額(C) | 172百万円 |
グリーン適格負債額(グリーンファイナンスによる調達上限)(A×B+C) | 53,865百万円 |
グリーンファイナンスによる調達資金残高 | 2,000百万円 |
(注) | LTV (Loan to value) は以下の⽅法により算定しています。 LTV=有利⼦負債総額÷総資産額 |
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グリーン適格クライテリア
■クライテリアA
物件番号 | 物件名称 | DBJ Green Building認証 | BELS認証 | CASBEE不動産認証 | 帳簿価格 (百万円) (2024年12月31日時点) |
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A-4 | FORECAST新宿AVENUE | Aランク | 6,031 | ||
A-5 | FORECAST市ヶ谷 | Sランク | 4,184 | ||
A-7 | FORECAST新宿SOUTH | Sランク | 14,398 | ||
A-8 | FORECAST桜橋 | ★★★ | Aランク | 6,140 | |
A-17 | 芝公園三丁目ビル | Aランク | 7,293 | ||
A-24 | ピジョンビル | ★★★ | 2,928 | ||
A-28 | 西新宿三晃ビル | ★★★★★ | 2,358 | ||
A-31 | 西五反田8丁目ビル | ★★★ | 2,250 | ||
A-32 | 藤和東五反田ビル | ★★★★ | 2,025 | ||
A-33 | FORECAST高田馬場 | ★★★★ | Sランク | 5,793 | |
A-41 | I・S南森町ビル | ★★★ | Sランク | 2,284 | |
A-46 | ラ・ベリテ AKASAKA | ★★★★★ | 2,107 | ||
A-49 | FORECAST茅場町 | ★★★★ | 3,142 | ||
A-50 | FORECAST早稲田FIRST | Aランク | 4,764 | ||
A-51 | FORECAST五反田WEST | ★★★ | Sランク | 7,562 | |
A-52 | 大宮センタービル | Sランク | 15,485 | ||
A-53 | 三井住友銀行高麗橋ビル | Sランク | 2,878 | ||
A-56 | ホーマットホライゾンビル | Sランク | 6,622 | ||
A-67 | FORECAST亀戸 | ★★★ | 2,555 | ||
B-1 | タワーコート北品川 | ★★★★★ | 10,356 | ||
合計 | 111,164 |
(全20件)
■クライテリアB
物件番号 | 物件名称/工事名称 | 工事完了日 | 工事費用 (百万円) |
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A-28 | 西新宿三晃ビル ZEB化改修工事 | 2021年12月19日 | 172 |
合計 | 172 |
レポーティング
本投資法人のグリーンファイナンスに関する資金充当状況は以下の通りです。
グリーンボンド発行残高 | 3,300百万円 |
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グリーンボンド未充当金 | - |
名称 | 発行額 (百万円) |
利率 | 発行年月日 | 償還期限 | 摘要 | 資金使途 |
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日本リート投資法人 第5回無担保投資法人債 (特定投資法人債間限定同順位特約付) (グリーンボンド) |
2,000 | 0.670% | 2021年8月6日 | 2031年8月6日 | 無担保 無保証 |
下記3物件の取得資金として調達した借入金の返済資金の一部に充当 ・ピジョンビル ・藤和東五反田ビル ・FORECAST高田馬場 |
日本リート投資法人 第6回無担保投資法人債 (特定投資法人債間限定同順位特約付) (グリーンボンド) |
1,300 | 1.346% | 2025年4月23日 | 2030年4月23日 | 無担保 無保証 |
下記2物件の取得資金として調達した借入金の返済資金の一部に充当 ・FORECAST新宿AVENUE ・FORECAST市ヶ谷 |
外部機関の評価
本投資法人はグリーンファイナンス・フレームワークに対する第三者評価として株式会社日本格付研究所(以下「JCR」といいます。)より「JCRグリーンファイナンス・フレームワーク評価」の最上位評価である「Green1(F)」を取得しています。「JCRグリーンファイナンス・フレームワーク評価」の内容等については、以下のJCRのホームページをご参照ください。
JCRグリーンファイナンス・フレームワーク評価:https://www.jcr.co.jp/greenfinance/